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著者の本音

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TOP > 山見博康氏のページ4

バリューインテグレーター

山崎:では次に山見さんの代名詞でもあるバリューインテグレーター、価値統合家についてお話を聞かせていただけますか。

山見:独立する時に自分もブランドを作らなくてはならないと思って、自分の行動を一言で表す言葉はないかなと考えたんです。たまたま外国の友人にこれまでやってきたことを話すと、
「ミスター山見の仕事はバリューインテグレーションじゃないか、バリューとバリューを繋ぐ仕事ではないか」と言われたんですよ。
「そうだ!」と思い、会社設立のビジョンとして、自分の仕事はバリューインテグレーション、価値を統合することだとし「あらゆるものに価値を見出し、独創的に統合、革新的なビジネスを創造する」と定義づけし、早速特許庁に行って商標登録したのです。
平たくいうと、人材紹介とは、人の価値を見出して、貴方は、この会社の部長の方がいいと、その人にふさわしいポストにつなげる。また安い給料から高い給料の会社へとよりよい価値の会社を見出してあげる、これも価値を上げてインテグレート、つまり統合しているのです。同じ人間でもより価値の高いところで能力を発揮する方がいいのです。
商品のマーケティングとは、その商品の価値と、より売れる地域や会社の価値とを結び付けること。違った場所、違った会社、違った人に持っていくことで、これもバリューとバリューを統合していることになるのです。
M&Aもあるでしょう。企業買収は、まさにバリューインテグレーションそのものですね。
こうしたことが「バリューインテグレーター」が生まれたゆえんですよ。
名刺を見た人から、よくこの意味を聞かれます。話題づくりにもなるので好都合です。
自分のブランド、バリューインテグレーターが、世界にただひとりと思えば、少しいい気分です。

山崎:知られていない、隠れた価値を見出して有名にしてあげることですか。

山見:そうです。トヨタのように、既に有名な会社を有名にするわけではなく、無名の会社を有名にする・・・、そこに私の喜びがあるし、それがビジネスにもなればマッチベターです。
まさしく、バリューインテグレーターは自分の生き方そのものと言ってもいいのです。もう自分の性格ですね。例えばお客さんが来ると、このひとを誰と結び付けようかなと一瞬考える癖ができてるんですね。
この習性が何処から生まれたかと言うと、バスケットボールからなんですよ。僕は体が小さいからパスで人を生かすことが役割だった。でも自分でシュート打てる力がないとデフェンスが寄ってこないからパスを出せないんですよ。自分でも相手を抜いてシュートを打てる力をまずはつけなくてはならない。そうでないとパスできない。

情報がボールです。広報は情報を扱っている。動いている人間でないとパスを出せない。自分でチャンスを生み出さないとパスを出せない。だから動いている人間が誰かなと常に見ていて、私のところに情報というボールがきたら、誰と結び付けたらお互いよいかな?その人の仕事に役立つかなとすぐに考えるわけです。
それがバリューインテグレーションであり、身についているというよりも、染み込んでいるんですよ。

マネーからバリュー

山崎:バリューインテグレーターと広報、まさに天職ですね。

山見:まず相手を売り出してあげる、それが広報の真髄ですから。
通常はメディアを使った活動を広報といいますが、別にメディアを使わなくても、クチコミだって広報の一つです。報せること自体、広報ですから。
一人ずつ伝えようがホームページで一挙に伝えようが真髄は一緒です。
メディアを「使って」ではなくて、「協力いただいて」という姿勢が正しい姿勢です。記者は、企業が提供する情報に価値があれば、必ず協力してくれるものです。広告はお金でメディアの時間やスペースを買うのですが、記事というのはお金じゃない。バリューつまり価値なのです。これからはマネーよりもバリューの時代なのです。
価値が多様化している時代です。嗜好が変わり、品質も変わります。居酒屋だっていろんな居酒屋があるでしょう。昔と違って今は高級居酒屋から大衆居酒屋まであるのです。
あらゆるところで、マネーからバリュー、それにビックからスモールへの転換が盛んに進んでいますね。

内見力

山崎:最後に独立、起業を考えている方々へのメッセージをお願いします。

山見:これからは個の時代です。これからの若い人には個性を大事にしなさい、とお伝えしたいものです。自信を持って自分の独創性を活かすことです。自分で産み出すものしか自分のものではありません。服装でごまかすようではダメです。良い服を着たとしても、人から借りたものではすぐばれてしまうものです。
それと同じように、だらしのない文体はだらしない服装(格好)と一緒。その「文体は所詮思想の影絵に過ぎない」つまり考えていることが大事なのです。これがショーペンハウエル先生に学んだ私の思想です。
自分で言っていること、考えていること、やったこと、やった結果が大事なのです。周りには、言っていることとやっていることが違う人がいますね。言った事も大事ですが、やったことはもっと大事です。
それに、繰り返しになりますが、内面から出たものだけが自分のものです。
これを、仮に内見力としましょう。外見力でなく内見力。これをキャッチフレーズにして本を出すことも面白いかもしれませんね。07年出版の「だから嫌われる」のタイトルを「内見力」とし新書で出せれば興味を惹く可能性もないことはないでしょう。また、そのタイトルの方が内容を表しているとも思います。

山崎:外見、外見はよく言いますがね、内見っていうのはないですよね。

山見:心を見つめよ、自分の心から出たものだけが自分のものだ、ということを忘れてはなりません。

山崎:最後も素晴らしい言葉で締めくくっていただきありがとうございました。

聞き手
貴方の応援団長 山崎 耐忍

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