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著者の本音

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TOP > 岡野弘文氏のページ2

自分を外から見るのです

山崎:求人で苦労されたということですが、通常、問題の渦中にいると冷静に判断できないと思うのです。でも岡野さんの話を聞いているとかなり冷静に判断されているようですが、問題に立ち向かう時はどういう心構えでいられるのですか。

岡野:私は現在、32歳なのですが20代のときに会社を一気に大きくしてきました。
それ故に自分自身が「若い=未熟=視野が狭い」という認識が常にあるですね。若いが故のコンプレックスではありませんが、周りから見てなめられると感じる部分もありますし、若いから「勝って兜の緒を締めよ」ではないですが、慎重さを失ってはいけないと強く意識していました。そうなると自分を客観視することが必要だと思い、意図的にその時間をとるようにしているんです。
例えば、記憶に残っているのは、私達が求人に成功するページを作る前に「もし自分達のように求人に困っている人がいたらどういうアドバイスをするか?」つまり客観視して「エキセントリックデザインという会社が求人に困っているのだけど岡野さん相談に乗ってやってよ」と言われたらどう答えるか自問しました。

そういう時に良く使うのが、5年後の自分、10年後の自分なら今の自分に何とアドバイスするのかを考えるのです。幽体離脱ではないですけど、ちょっと距離を置いて、自分を外から見るのです。そうすると客観的に見ることができる。「会社の中は良いけれど外へは全然伝わってないよね」とこれでは、一生懸命商品を作ってもその魅力が伝わっていなかったら売れないのと同じ。それをきちんと伝えていくことを今まで怠っていたことに気づいて魅力を掘り起こして表現していくことが大事ということがわかりました。

従来のやり方に固執するほうが本当は怖い

山崎:この本のなかで「勇気を出す」という項目、特に「出す」と言う表現が気に入っています。求人と成功法則を繋げる一例として、解説していただけますか。

岡野:この勇気を出すというところは、最初に冗談(*1)を書いているのですが 「失敗する勇気、恥をかく勇気、批判される勇気を持てば怖いものはありません。」ということと勇気は、「出す」ものつまり、もともと自分の中に勇気が備わっていることを言いたかったのです。

つまり何かのきっかけで出すか出さないというのは、自分がバルブを開くか閉じるかという話で、そこを調整するのは自分の意志でコントロールできる範囲だよということです。
誰かがやってくれるのを待つのではなく自分がコントロールできるということです。
求人というのは「特別ではない」、そうは言っても難しいんですよね。ですから失敗も当然ありますし、私達でも未だに失敗をしています。書き方によっては批判を受けることや求職者の方に誤解を与えたりすることもあるかもしれません。
ただ、それを恐れて従来のやり方に固執するほうが本当は怖いのです。たいていは、変化を恐れて、失敗したらどうしようかなと思いとどまってしまいます。そのような時は自分の中のルールとして「勇気を出してやる」と決めましょう、そんなメッセージです。

山崎:想定した読者層の反応はいかがでしたか?

岡野:経営者の方には、理解していただき好評です。この本のやり方で上手くいったという会社もありますし、上手くいきそうだからあとはプロに任せたいと言って、弊社に発注をいただけるケースもありますね。
また、大手求人広告媒体の方、いわゆる求人のプロ、求人を専門に手がけている方々にも手に取ってじっくり読んでいただき、結構、好評と聞いています。やはり現場をわかっているのでちょっとしたヒントから大きく応用されるんですよね。

山崎:概ね好評のようですね

岡野:そうですね、でも反省もあります。

山崎:どのあたりを反省されていますか。

岡野:前半の成功法則というのは原理原則ですので、突飛なことは書いてはいないわけです。ただ原理原則なので絶対抑えて欲しい、外せないことなので書きました。私自身もそうですが、知ってはいるけど、普段忘れていたり、実践していなかったりということがありますよね。やはり、そこはこだわりたかった。それほど新しいことでもないのに、「何を今更」と言われることも覚悟の上で、それこそ「勇気を出して(笑)」、失敗を恐れず敢えてそれなりのボリュームをとって書きました。
その反面、ある程度、成功法則を勉強されている方にとってはつまらない内容に写っているのではないかという懸念もありました。最初にその点も伝えてはいるのですが、つまらない本と思われて後半までたどり着いていただけないということもあったのではないかと思っています。 ですから前半部分で求人のコツみたいなことを先にちょっとお知らせしておいたあと、そこから原理原則に入ってまた、具体的なコツを伝える、そういう風にサンドイッチみたいにしてもよかったかなという反省はあります。何事も勉強ですね。
実際に私も何名かに配り直接感想を聞いたのですが、企業の人事担当者の場合は、心構えよりテクニックが載っていて、簡単に人を集められる方法を期待しているところがあるみたいです。

思想や哲学の上にテクニックを乗せる

山崎:僕もテクニックを求めているひとりなのですが(笑)、最近は「テクニック依存症」「ノウハウ求め」のような風潮があると感じています。また、本を出される方もそこにウケるために敢えて煽ったタイトルにされることが多いかと思いますが、それに対して岡野さんはどのようにお考えですか。

岡野:そうですね、それは悪いことではないと思います。そういったタイトルがあるから手にとって読むわけです。
テクニック依存に関しては、なぜ、そのようなテクニックを使うのか、使ってよいのかという部分だと思うんですね。例えばお客様が幸せになるのか、或いは自分が目指しているゴールに近づいていくことができるのかをきっちりと取捨選択できれば良いと思うのです。それがセットになっていれば、問題はないと思います。
そういう価値判断をしないまま、テクニックだけをやっていくと結果が出ないのは当たり前だと思うのです。そこを片手落ちにならないように私の本で言う心構えを持ち、その上にテクニックが乗っかると良いと思うのですよ。「思想や哲学の上にテクニックを乗せる」これをわかった上でテクニック的な本を読むとその本質、哲学の部分も読み解こうという意識が働いて、より伝わると思うのです。テクニックだけだと危うい状態になると思います。

山崎:この本が発売されて1年以上経っていますが、もし新しい「超求人成功法」を出されるとしたらどのような要素を加えたいと思いますか。

岡野:前提としてこの本は今でも十分通用しますし、敢えて長く通用する本にしたかったんですね、だから事例は極端に削ぎ落としています。そのため、この本は事例が少ない、わかりづらいとご批判をいただきましたが敢えて原理原則、本質を書いているのです。5年後、10年後に手にとっていただいても新しい、ほとんど改訂する必要のないような内容にしています。
もしPARTUを出すとしたら今度は短命であることを恐れずに、具体例、たとえば言葉の表現の仕方を取り上げていきながら「私の持っているものを全て出していける」
そんな具体的な本が書けるといいなと思います。また、成功してらっしゃる方がたくさん出てきていますから成功事例を余すところなく伝えていきたいなと思っています。

*1 「勇気がなければ人類はアダムとイヴだけで絶滅していたかもしれません。」

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